入試情報と審査方法

ミネルバ大学の入試情報と審査方法
注意)下記情報は、2017年度入試に関することで、来年以降は変更されることもあります。公式ウェブサイトで必ず最新情報を確認してください

ミネルバ大学は他の米国大学と同様、Rolling Admission方式の入試を採用しており、入学審査の締切は3回あります。ただし、一部の大学とは異なり、Early Actionで受験しても、合格基準は下がりません。したがって、受験生は、自分にベストなタイミングで受験されることをお勧めします。

なお、入学審査料は無料です。


審査スケジュール
2017年の事例です。最新の情報は必ず公式ページを確認ください

アプリケーション締切 合格発表 入学申請締切
Early Action 2016/11/1 2016/12/15 2017/5/1
Regular Decision 2017/1/17 2017/4/1 2017/5/1
Rolling Decision 2017/3/15 2015/4/26 2017/5/10


Early Actionでミネルバ大学を受験するメリットは、以下の2点です。
受験結果を早く知ることで、第一希望の場合、他の大学の受験料、あるいは合格後の入学前払金を払わずに済む

Rolling Decision で受験をする場合のデメリット
合格後、入学の意思決定を行うまでの期間が2週間と非常に短い。


審査方法について
ミネルバ大学の審査方法は、全てオンラインで、以下の3つのプロセスで行われます。SATやTOEFL/IELTSのスコアや事前課題エッセイは不要です。

また、一部の審査では試験を録画しますので、PCがインターネットとカメラの両方に接続されている必要があります。

1年間に1回、1アカウントでのみ受験が可能です。特に第2審査 “How You Think?”を同一人物が複数回受験したことが判明した場合、その時点で、いかなる理由であっても不正とみなされ、受験資格を失います。同様の内容はThe Minerva Attestation & Enrollment Policy(受験時に同意する必要あり)にも書かれております。良く読んだ上で、受験してください。

各審査について解説します。

第1審査 “Who You Are?”

基本情報の登録です。
氏名、連絡先、学歴を記入し、学校での成績(自己申告)を行います。
また、課外活動実績の概要(後で編集可能)を3つまで記入します。

第2審査 “How You Think?”
SATやTOEFL/IELTS、事前課題エッセイに変わる本学独自の試験です。
辞書や計算機は持ち込めませんが、メモを取ることは可能です。
い試験ですが、受験生の集中力、創造力、論理的思考力、英会話力、英文論述力を問われる試験です。静かな、誰にも邪魔されない、インターネット接続が安定した環境下で受験してください。また、創造力を問うセクション以外は例題がついており、何度でも練習することができます。しっかり回答方法を理解した上で、試験を始めてください。

※事前に第3審査 “What you have achieved?”を終わらせてからテストに臨むことも可能です。”Your Application Status”をクリックすると各審査へアクセスできる画面が表示されるので、オンライン試験の前に第3審査を終わらせておきたい人はご参考ください

試験問題の各セクションについて解説します。全部で6つの分野から出題されます。どの分野から始めても構いません。

Creativity:
創造力を問う試験が出題されます。
事例では、ある物体の影やある単語、あるいは絵などが表示され、思いつく限りの用途やその状況を制限時間内にできるだけ多く記入するというものがあります。
2022年にNHKの番組でその一部が紹介されています

Math:
数学の5択問題です。計算系の問題は日本の高校生・大学生にとってはそれほど難しくないと思いますが、文章題では、何が問われているのか理解するように注意してください。Computer Adaptive Testで、正解する程、難易度が上がり、制限時間内に全問回答できない場合、ペネルティがあります。

Understanding:
英文読解力の問題です。筆者の印象では、TOEFLのReadingに似ています。ただし、制限時間が短いので、細かく読んでいる余裕はありません。先に問題と選択肢を読んでから、文章を読むことが有効かもしれません。

Reasoning:
記憶力と分析力の問題です。筆者の印象では公務員試験の判断・類推問題に近いような気もしました。別の人からはIQテストの問題に近いとの意見もありました。こちらもMath同様、正解すればするほど、難易度が上がります。

Writing
思考力と筆記力のテストです。制限時間が15分とTOEFLのWritingの半分で、短い時間で回答を論理的に構成し、正確に書く能力が求められます。

Expression
録画形式のインタビューです。短い質問に対して約20秒間の準備時間の後、約2分間で答える問題です。問いは何度も聞き返せますが、制限時間は変わりません。(繰り返し聞けば聞くほど回答時間は短くなります。)なお、録音・録画形式なので、マイクに向かってしっかり話すことが大事です。

第3審査 What You Have Achieved?

中学、高校、高校卒業後の課外活動について、説明し、なぜその活動が注目に値するか、簡潔に記入し、その証拠を提出します。
エッセイではありません。聞かれている内容に正確に答えることがポイントです。
最大6つまで提出できます。最低でも4つまで書きましょう。

第1期生の中には、起業したり、模擬国連のベストスピーカー賞を受賞していたり、本を出版していたり、NPOのリーダーをしていた人もいます。ただ、必ずしも、有名なコンテストで優秀な成績を収めていなくても、地域コミュニティに貢献していたり、運動や芸術活動で実績でも構いません。「自分が誇りに思えるもの」を提示してください。そして可能な限り、定量的に示してください。

各セクションの解説と注意事項を下記します。

Your Accomplishment

過去4年以内に達成した誇りに思える課外実績(クラブ活動も含めてOK)について概要を簡潔に記載してください。芸術・創作活動、起業、科学研究、リーダーシップを発揮したもの、職業経験、困難を乗り越えた経験等、実績の定義は受験生が設定して構いません。

もし、所属した組織・競技大会・イベント等に関して書く場合は、それらの正式名称について正確に記載してください。

Significance & Role

達成した実績について、自分がどのような役割を果たしたか、どれくらいの規模、期間、難易度であったか、可能な限り定量的に書いてください。

例えば、団体活動の競技会でリーダーシップを発揮し、優秀な成績を収めた場合、XX,XXX人の参加者の中で、X位として表彰された。その活動にX年間、XXX時間をかけ、XX人のチームをXXという立場でリードした、といった内容です。その上で、それらの活動を通じ、自分は何を得たのか書いてください。

Evidence

証拠は、受賞を証明するものでも、実際の活動を記録(活動の動画、写真、新聞記事、PDF等)したものでも構いません。実際に第三者が、業績を確認できる連絡先などが分かれば構いません。実績について証明してくれる人をRefereeとして氏名することも可能です。(この場合、事前にRefereeとなってくれる方に、その旨連絡しておくとよいでしょう)

成績証とカウンセラー・レポートの提出

学校の成績証明書とカウンセラー・レポートを提出します。
成績証明書は英語版があれば望ましいですが、提出期限までに間に合わなければ、日本語でも構いません。

※Early Action、Regular Decisionの受験者は、必ずしも高校3年生時の成績を提出する必要はありません。国際バカロレアコースの学生はExpected Scoreを、その他の生徒は高校2年生までの成績で受験可能です。ー合格後、入学までに高校3年間の成績証明書を提出する必要があります。

カウンセラー・レポートは、進路指導の先生から、成績を補填するもの(全国模試での優秀な成績等)があれば、ここでコメントしてもらった書類を提出できます。