実践的な知恵は“考え方の型”を知るだけでは身につきません。
日常の中で“なりたい自分”(#目的)に近づくために、自分が何を、どのように判断し、実践していくのか、その時にしっかり“考え方の型”を用いているか意識していくことで、より効果的に習得できます。
インプットよりもアウトプットとそのフィードバックによる内省がより重要です。
独学で学んだことを発展させたいときには、自分の考えを口に出したり、文章で発信していくことが効果的です。これには、自分から能動的に発言の機会を求めたり、ブログ記事の執筆やプレゼンテーションを行う機会に応募してみることなどがあげられます。
また、同じ“考え方の型”であっても、異なる解釈や、見落としに気づくために、関連図書を読んだり、Big Questionsと呼ばれる、正解のない課題について、話し合うコミュニティに参加したり、自らそういった会を主催してみることもお勧めです。
アクティブ・ブック・ダイアログ(Active Book Dialogue)と呼ばれる、一つの本を複数の人で輪読、要約して内容を発表し合うことも有効です。
実践的な知恵の関連図書に関しては、こちらをご参考ください。
中高生向け
大学生~社会人向け
Big Questionsについて探したい方は、以下の本はディスカッション題材として使えると思います。(皆さんでも探してみてください)
「21 Lessons 」(ユヴァル・ノア・ハラリ)
「学習する学校」(ピーター・センゲ他)
地政学世界地図:超約 国際問題33の論点 (バティスト・コルナヴァル他)
これらの本はそこそこの分量があるので、ABDを実施して頂くネタ本にするのもよいでしょう。
より手軽にBig Questionsに関するディスカッションがしたければ、以下のような問いについて話し合ってみるのはいかがでしょうか。
・戦争を無くすことはできるか?
・食料飢餓はどのようにすれば無くせるか?
・パンデミック(世界的な疫病)は防げるか?
・機械は人と同じように考えるべきか?
・芸術は社会を変えられるか?
・情報は誰が所有すべきか?
テーマを選ぶポイントは、“正解が無く、複数の視点から話し合わなければならないもの”をテーマにすることです。
最後に、考え方の型に関して、解説している本を二つほど紹介しておきます。
The Great Mental Models Volume 1: General Thinking Concepts(著者多数)
Seeking Wisdom: From Darwin to Munger 3rd Edition(ピーター・ビヴェリン)